『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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284皆さん、そこまで「斑目」郷というものに関心を持っていません(笑)。10、11世紀という遺跡に欠ける時代の事だし、発掘をやってないから、自信がないというのもあるかもしれない。――要するに、島田さんは「斑目」郷の研究については、たいへん貴重な立場にいる(笑)。私は実際に後三年合戦の現場で調査をしているし、前九年合戦、後三年合戦の発表企画にも関わって研究成果をしゃべって来てもいる。発掘調査は基本的に8、9、10世紀のものしかやれないんで、11世紀の遺跡というものは限られている。その貴重な11世紀の遺跡が横手にある。他の地域の遺跡は対照資料として横手の大鳥井山遺跡なんかと比較しないと検討ができないんです(笑)。――島田さんの見立てでは、「班目沢」というのはどういう地域だったのでしょう。

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