『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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255第10章 野中哲照氏インタビューうーん、実利の方が大きいですかね。当時はかなり経済優先の時代になっていますからね。身分なんかあっても何にもならないみたいな風潮ですよね。――この「武宗」にいたっても、「小金」からもう150年ぐらいはたっているのに、全く同じ「外従五位下」。ということからは、何か言えるんですかね。頑張っている方じゃないですか。土地を移り変わりながら、しかも役所の官人からほんとに在地に根差していくという事は、着実に受領化しているということですよね。この頃からきちんと経済力を付ける時期に入っているんでしょう。――さて、いよいよ「秀武」「武忠」の兄弟です。「秀武」の添書きに「母清原武頼女」とあります。「秀武」の父「武宗」が「清原武頼」の娘を妻にもらったというのは、やはりものすごく大きな出来事なんですかね。

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