『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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249第10章 野中哲照氏インタビューそうですね。俘囚からの脱却を図っていると読んだ方がよさそうですね。「小金」とか「牛麿」とか「石成」とか、こういうのは俘囚の名前ですもんね。そこから都みやこ化していますよね、まあ官職とともに。――明らかに名前のニュアンスというか、トーンが違いますもんね。「吉弥侯」から「吉彦」という名字に変えるのも、どこかこの辺かも知れませんね。三文字を二文字に変えて、都化し始めたということですね、この「並松」の系統が。――一方、「盾男」の子「廣野」の「陸奥権掾」。この場所はどこになるんですかね。多賀城でしょうね。――「権掾」というのは、やっぱり十何番目ぐらいのポストですか。

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