『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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222はい。もちろん父親がその道で功績があって付けられた名前といったこともありえますが、まあ「小金」自身が黄金採掘に長けた人であったということでしょう。鉱脈を的確に探し当てるとか、採鉱トンネルを崩れないように掘るとか、古代では非常に特殊で高度な技能だったでしょうから。「小金」はそれが出来た人ということでしょうね。――「小金」という名前は誰が付けたんですかね。これはもちろんその仕事の功績を称えられて、当時の陸奥守であるとか、そういうエラい人から付けられた可能性が高いですよね。――古代の人たちというのは自分たちでは名前を付けないのですか。私のことは「小金」と呼んでほしいとか(笑)。日本には、幼名というのがありますよね。吉田松陰の寅之助、織田信長の吉法師とか。

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