『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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178という点では同じで、御家人社会の中での付き合いがあり得る。なので、四代の時間の経過、つまり百年も経つと、武士に染まっていく者というのが出て来るんじゃないですかね。鎌倉幕府の二階堂といえば政所執事の家なんですが、この二階堂にしたって立派に武士になっていて、その一流が薩摩藩士になっていますよ。――橘以広の系統も、そして結城氏も、源頼朝の御家人ですよね。御家人の子孫が御家人の子孫の家来になるなんてことはあるんですか。あります、あります。普通にあります。南北朝期に関しては、斑目は結城の家来であることは間違いはない。ただ、独立性もあると、ここまでは言っていいと思います。で、さっき話が出た白河の檀那名簿の中でも、たぶん有力な檀那として扱われている以上、確かに斑目氏は有力者ではあったのだろうと思います。――ところで、白河斑目氏に斑目橘きつ次じという人物がいますね。

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