『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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9はじめにそんな疑問を、私の信頼する研究者にメールで伝えたら、「あまり系図を重視しすぎると落とし穴に落ちる可能性があるので、ご注意ください」との返信をもらった。そうはいっても、系図を「軽視」していては事が進まないのだから、「重視」との間を注意深く進めということだと解釈した。要するに、今回の調査では「系図」というものと、どう向き合うかが決定的に重要なのだ。◇言い換えれば、それは拙速巧遅の問題である。拙くとも速い方がいいか、遅くとも巧みな方がいいか。世の中の問題の解決にはほとんど、この拙速巧遅のジレンマがつきまとう。

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