『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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100指す。農家集落に沿ったアスファルト小道から小山の中腹まで長い石段が急勾配に延びており、梅雨時の蒸し暑さで汗だくになりながら上っていく。上り切ったところに広がる境内に、ひっそりと橘諸兄を祀る『橘神社』があった。玉水駅方向に戻り、商店通りから左に坂道を上ると『浄土宗有王山地福寺』があった。しかし門はピタリと閉ざされ、人の気配がない。ここに立つといわれる諸兄夫妻の供養塔の写真を撮るため、全身に汗が噴き出すのもかまわず坂を上ってきた。なのにと、一挙に徒労の不快感が広がる。*京都府井手町の地福寺に立つ橘諸兄夫妻の供養墓

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