『薩摩斑目家』の歴史
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66なるかと思います。著者・班目文雄、著書名『先祖探しの旅―班目氏一三〇〇年史』」☆誰が最初に薩摩に来たか「薩摩斑目家」をめぐる伝承には、もう一つ大きな謎がある。そもそも、最初に薩摩の国にやってきた斑目氏は、いったい誰なのか。それが、はっきりしないのだ。むろん、その時々の伝承を江戸時代に編纂した地誌類など、間接的な資料はある。誰が最初に薩摩に来たか。その可能性をまとめてみれば、以下の四つに集約される。①源頼朝の子といわれる島津忠久が薩摩に下るとき、鎌倉御家人だった斑目某が警護役として付いてきて、薩摩武士として土着した。②建永の頃(1206~07年)、斑目六郎橘以広入道聖恵という者が、出羽国より祁答

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